糖質制限ダイエットで部分痩せできる根拠は?インスリンと脂肪の関係
- 食生活
横浜店店長の大村です。最近、何かと話題の糖質制限ダイエット。お医者様や学者の方でも、糖質制限ダイエットについて賛否両論あるようです。今回は、糖質制限ダイエットが部分痩せに効果があると言われている根拠について、いろいろと調べてみました。
○人間の身体は、常に“飢えること”に備えている!
何かと悪者にされがちな脂肪ですが、実は飢餓状態に陥った時のための貯金のようなものです。消費するカロリーを上回った時に、一番脂肪を預けやすい最寄りの銀行に当たるのが、お腹周りや腰回りなのです。
この「飢えた時に備えて、脂肪を溜めこんでおこう」という作用を強めるのが、インスリンです。血糖を下げるホルモンなので糖尿病の患者さんの薬として有名ですが、高血糖になるほど炭水化物や糖分を優先して脂肪細胞に溜めこんでしまう性質があります。
血糖値が上がりやすいパンやケーキなどの小麦を使った食品、ご飯やラーメンなどの炭水化物が多く含まれているメニューでは、インスリンがどんどん細胞に脂肪をお腹に溜めこもうとしてしまうのです。食べ物が豊富な現代社会では「そんなことをしなくても良いのに」と思ってしまいますが、身体に常に飢餓や食糧危機に備えてしまっているのです。
○血糖値を上がりにくくするための食事が、糖質制限食
糖質制限食は、タンパク質や野菜が中心となっているメニューです。インスリンの脂肪を溜めこもうとする性質をできる限り穏やかにするため、食後も血糖値が上がりにくく、脂肪がつきにくいのです。
牛肉などに含まれているL-カルニチンには脂肪をエネルギーに変える働きがあります。スポーツ選手などがよく飲んでいるプロテインなどの良質なタンパク質は、筋肉を作る時に欠かせないものです。
筋肉がつきやすく、脂肪がつきにくい身体にするのが糖質制限食です。インスリンというホルモンの性質を利用している以上、お腹などの脂肪が溜めこまれやすい部位の部分痩せに効果があるのもそれなりの根拠があるのです。
かといって、過度に大切なエネルギー源の1つである炭水化物を制限してしまうのもNG。頭がぼーっとして、集中力が欠ける等の症状の原因になってしまうことがあります。しっかりした食事管理をし、実践するのがベストでしょう。